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(「あまぬまニュース」2004年5月号 No.184より)
―教会についての素朴な疑問に答える―
紙面に限りがありますので、聖書の言葉の引用はしていませんのでご了承ください。
質問1 そもそもSDAとはどのような意味か?
答 SDAとは、英語の"Seventh-day Adventist"の略称です。直訳すれば、「第七日目再臨信徒」です。もう少し丁寧に説明すると、「聖書の教えに従って、週の第七日目の土曜日を安息日として守って礼拝し、イエス・キリストの文字通りの再臨を待ち望むクリスチャン」という意味です。
質問2 他のキリスト教の教派との違いは何か? 共通点は何か?
答 聖書は一つですので、本来は全教派が同じ教理を持つはずです。しかし、現実はそうではありません。その理由は、聖書解釈が異なるからです。さて、SDAと他教派との相違点ですが、英語では五つの教理の頭文字を取って「五S」として知られています。
@ "Sabbath" 「安息日」の教理です。多くのキリスト教派は、日曜日を礼拝日として守っています。一方、ご存知のようにSDAは聖書の記述の通り土曜日を守り続けています。
A "Second Coming of Jesus" 「イエスの再臨」の教理です。SDAは聖書に書いてあるように、字義通りの、すなわち目に見える状態でのイエス・キリストの再臨を信じています。ところが、SDAと同じ理解をするキリスト教派もありますが、通常はさほどイエスの再臨を強調しませんし、たとえ言及しても目に見えない状態の霊的再臨を主張しています。
B "State of Dead" 「死後の状態」の教理です。これは、非常に大切です。聖書からSDAは、人が死ねば精神と肉体の双方で活動が終わると考えています。従って、死後は眠りの状態、また無意識であり、もはや生きている人々と交流することはないと理解しています。一方、多くの教派では死後すぐに天国に行くと思い込んでいます。つまり、霊魂不滅の思想に基いているのです。人間の死後についての聖書の教えは、霊魂不滅ではなく、よみがえり・復活です。
C "Sanctuary"「聖所」の教理です。多くのキリスト教派ではほとんど教えていません。しかし、SDAにとっては「二千三百の夕と朝の間」(ダニエル書八:十四)の預言解釈のためにも、キリストの天の聖所での取り成しを理解するためにも非常に重要な教理です。この教理はイエスの再臨と密接な関係があります。
D "Spirit of Prophecy"「預言の霊」の教理です。これは、SDA独特のものであって、他教派では聞くことのできない教えです。すなわち、神様がSDA教会に預言という霊の賜物を与えられた者を遣わされたという信仰です。私たちは、その預言の霊の持ち主がエレン・G・ホワイトであると信じているのです。
さて、他教派との共通点ですが、これはたくさんあります。SDAはプロテスタントですので、プロテスタントの共通の基盤である「ただ聖書のみ」、「信仰による義」、そして「万人祭司」の立場を取っています。さらに、聖書の霊感性、三位一体の神、イエスの処女降誕、イエスの人性と神性・十字架・復活・昇天、クリスチャンの倫理・道徳、その他についても多くの共通点を見出すことができます。
質問3 日本ではあまりなじみがないが、教会の規模はどのくらいか?
@世界の信徒数 A日本の信徒数
B日本における教会の数
答 @SDAは世界の二百五カ国で活動しており、その信徒数は約千三百万人です。A日本の信徒数は約一万五千人です。B日本の教会数は百十五です。
質問4 布教活動以外に教会としてどのような活動を行っているか?
答 SDAは日本も含めて、世界中で学校、病院、出版所、食品工場等を設立・運営しております。その他、ラジオ・テレビ放送、福祉事業、災害救助、宗教自由推進、禁酒禁煙活動、青少年の健全育成等、実に幅広い活動を行なっています。
質問5 SDAはモルモンと同じように戒律が厳しいと聞いたが、それはどのようなことか?
@アルコール・喫煙・食物に関する制限について具体的に。
答 SDAは人間の体は聖霊の宮であるとの聖書の教えを信じ、体を健康に保つために細心の注意を払います。したがって、聖書の健康の原則を受け入れ、アルコール性飲料やタバコ類、また麻薬等を拒否します。また、食物についても、人間の創造当初に与えられた食物を取ることを基本にしています。すなわち、穀類・堅果類・野菜を中心にした食生活です。魚肉類を取る場合には、旧約聖書のレビ記十一章を基準にしています。
A安息日の過ごし方に関して具体的に。
答 安息日をいかに過ごすかについては、ぜひ聖書と預言の霊から勉強することをお勧めします。家族が揃ってSDA信徒の場合には安息日を理想的に過ごしやすいのですが、そうでなければ自分が置かれた立場で最善を尽くすように努力してください。安息日は金曜日の日没から始まりますので、まず日没礼拝をします。その後は、安息日学校の教課(ガイド)の勉強等をします。夜は早めに就寝して、心身ともに十分な休養を取るのがいいと思います。そして、土曜日の朝にはさわやかに目覚めて、教会の安息日学校・礼拝等の諸集会に間に合うように余裕をもって自宅を出発します。特に、安息日礼拝は一週間の生活のクライマックスです。実に全宇宙をご支配しておられる神様との出会いです。礼拝後、教会で昼食をしながら信仰の兄弟姉妹との交わりをするのは楽しいひと時です。また、自然を散策したり、休息に時間を使うのも文字通りの安息となることでしょう。若くて元気のある人は、午後の時間に伝道活動をしたり、病気の人や高齢者を訪問するのは安息日にふさわしいことです。一方、子供たちを持つ親は、安息日の午後にはできるだけ子供たちと時間を過ごすようにしましょう。教会役員として安息日午後に会合があるかもしれませんが、できるだけ子供たちのために時間を取ってください。そして、土曜日の日没礼拝でもって安息日は終わります。
Bこのような制限事項の目的は? それは私たちにとって祝福になるか?
答 神様が安息日を私たちに与えられた目的は祝福のためです。ですから、安息日を神様の御心にそって過ごす時に、安息日は間違いなく祝福になります。
質問6 どのようにしたらSDAの信徒になることができるか?特別な勉強や訓練が必要なのか? 信徒になるに当たって何らかの審査があるのか?家が仏教でも大丈夫なのか? すでに他のキリスト教の教派で洗礼を受けていても大丈夫か?
答 SDA信徒になるためは、まずご本人がSDA信徒になりたいとの希望を持つことです。そして、その希望を牧師に申し出ます。すると、牧師がその方に神様のこと、信仰のこと、信徒の生活等について聖書から秩序だって教えます。これらの教えをその方が受け入れることができれば、その信仰の表明としてバプテスマ・信仰告白をすることになります。さて、家の宗教が仏教でも差し支えないのかということですが、私たちは信仰は個人的なものであると考えています。人権の大切な一つは、良心の自由・宗教の自由です。人は誰でも、自分で自由に宗教を選ぶことができるし、また宗教を持たなくてもいいのです。その結果、家の宗教と個人の宗教が異なるわけですが、これは民主主義の社会ではごく自然なことです。それから、他教派で洗礼を受けていても大丈夫ですかとの質問ですが、もちろん心配ありません。そういう方々は、すでに聖書の教えに関してSDAと共通の理解がありますので、SDA信徒になりやすいと考えられます。
(回答者 前 天沼教会主任牧師 新名忠臣)
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